社会福祉法人の棚卸資産とは

みなさんこんにちは!
公認会計士・税理士の高須賀です。
本日は「社会福祉法人の棚卸資産とは」というテーマです。

1.棚卸資産とは

棚卸資産とは、まだ利用されていない切手や消耗品、印紙税等のことです。
就労支援事業や収益事業等における商品や製品の在庫も棚卸資産となります。

2.会計処理

棚卸資産は未消費(未利用)の段階では資産となります。
資産の部の「流動資産」として貸借対照表に計上します。
棚卸資産は消費(利用)されたら事業活動計算の費用となります。
但し、重要性が低いものについては購入時に費用とすることも認められています。

3.棚卸資産の種類

棚卸資産には以下のようなものがあります。

商品・製品:販売目的の所有するもの
仕掛品:仕掛中の製品
材料:製品を製造するための物品
貯蔵品:消耗品で未利用の物品
医薬品:医薬品で未利用の物品
給食用材料:給食用材料で未利用の物品
診療・療養費等材料:診療・療養費等材料で未利用の物品

4.棚卸資産の評価

棚卸資産は原則取得原価により評価をします。
棚卸資産の取得原価は購入代価(本体代金)に付随費用を加算して求めます。
付随費用には、引取運賃、関税、荷役費、保険料、手数料等があります。
また決算日の棚卸資産の取得原価の評価方法には以下の6つ方法があります。

①個別法
②先入先出法
③総平均法
④移動平均法
⑤売価還元法
⑥最終仕入原価法

先述の通り、棚卸資産は原則取得原価により評価をします。
ただし、時価が取得原価を下回っている場合には時価により評価をします。
このような評価方法を低価法と言います。

時価90 < 取得原価100 → 時価90で評価

いかがでしょうか。
本日の内容を参考にして頂き棚卸資産の評価を正確にできるようになりましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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